1. 刑務所などで矯正医官として働くこと

刑務所などで矯正医官として働くこと

犯罪者収容施設で「矯正医官」として働く

刑務所など、犯罪を犯した人や犯したと疑われる人が収容される場所にも、医師の活躍の場があります。
こうしたところで働く医師は「矯正医官」などと呼ばれ、そうした人たちの健康管理等を担っているのです。

対象が刑務所などに収容されている人たちというだけで、医師として行う仕事そのものはさほど変わりません。
内科であれば診察をしたり薬剤を処方したりなどしながら適切な治療を行なっていきますし、外科であれば必要な手術を施していきます。
受刑者の中には身体だけではなく精神を病む人も多く、そのため、精神科医も矯正医官としての需要が非常に多いのが一つの特徴でしょう。

矯正医官の業務内容とは?

こうした人たちに向けての医療は、社会復帰するためにも欠かすことができません。
身体や精神に問題があれば、再び犯罪に手を染める可能性も高い。
その可能性を少しでも減らすためには、刑務所などで働く医師の役割が非常に大きなものとなるのです。

社会で暮らす一般の人たちとは異なるため、確かに不安な点も出てくるでしょう。
しかし、刑務官が立ち会った上で診察などを行うため、トラブルに巻き込まれることはまずないようです。

むしろ、医師としての使命感を強く持つことができるはず。
自分の診た人がやがて無事に社会復帰することができれば、それによってもやりがいや達成感を感じることができるでしょう。

矯正医官の数が不足している為、需要がある

今現在、刑務所や少年院などで働く矯正医官の数は足りておらず、特に常勤で働く医師の数は不足している状態です。
医師は経験を有していればそれだけ需要があり働く場所には困りません。
わざわざこうした施設を選択する医師が現状多くはないということも、その原因であると考えられます。

しかし、今後この仕事の需要が増していくことは間違いありません。
受刑者の高齢化が進んでいるためです。
高齢の受刑者が増えればそれだけ体調不良を訴えたり病気を患う人も多くなります。
矯正医官の役割や重要性は増すばかりでしょう。

医師として働く意義はさまざまありますが、まさに医師を必要としているのはこうした場所や施設、そして、そこにいる人々です。
自分を必要としているところで働きたいと考える医師にとっては、働きがいのある場所となるでしょう。

高度な医療設備があまり整っていないからこそ、重要となるのが患者とのコミュニケーション。
ここに矯正医官として働く醍醐味があり、これこそがこの仕事の大きな特徴であり魅力であると感じる医師も少なくはないようです。
向き不向きはありますが、やりがいや達成感、充実感が感じられることは間違いないでしょう。